安斉紗織さん彩色写真画展 / みるやかなやの花へ
彩色写真画展
目次
彩色写真画家 安斉紗織さん。2015年には共に同じ写真展へ2回出展し交流を深めさせて頂いた方の個展です。2015年に開催された「マナ紬ぎ」に続いて2回目の展示会となります。東京都中央区京橋にあるアイランドギャラリーさんでの展示に2016年6月12日に訪れました。あまり聞き慣れない方も多いと思われる「彩色写真」とは一体どのような表現手法でしょうか。彩色写真画家 安斉紗織さんの魅力と合わせてご紹介いたします。
画廊・ギャラリー店長から女流写真家へ
筆者と紗織さんとの出会いは2014年の春頃だったと記憶しています。その当時、紗織さんは東京駅から5分程度で訪れることができるアイランドギャラリーさんで店長を務めておられました。それから、筆者がギャラリーへ足を運ぶ度に丁寧な接遇をしてくださったことを思い出します。フォトギャラリーはどこか気取ったような小難しいイメージがあると思います。しかし、紗織さんはいつお会いさせて頂いてもそのようなことを感じさせず、にこにこと穏やかな笑顔を届けてくれる素敵な方だと感じていました。
モノクロームと色彩の出逢い
彩色写真とはモノクロームと対局にある色彩を融合させた作品群です。「みるやかなやの花」では彩色写真画家 安斉紗織さんにしかできない独自の世界観を表現されていました。モノクロームは直訳すると1つの色を意味します。たった1色で映し出された1枚の写真に、金や銀などの色彩を丁寧に手書きで描かれている作品となります。ゆえに、彩色写真は写真撮影技術と画力がないとできない表現手法と言えます。自分だけの世界観を見つけられ表現へ繋げられているお姿はとても魅力的に映りました。
写真展概要
私は古来より伝わる、海の遥か彼方にある理想郷「みるやかなや」を信じています。そこから琉球の島々に来訪した神々がもたらす豊穣の恵み。この喜びと幸せの世界が、かつて迷っていた私を導き、夢の扉を開いてくれました。この幸せに満ちる世界を伝えられたらと願い、絵筆を取りました。 安斉 紗織
写真家 安斉紗織 / SAORI ANZAI
1983年 東京生まれ。女子美術大学デザイン学科卒業。Island Gallery元店長。学生時代よりハワイ、沖縄、ニュージーランドなどの島々を旅し撮影を行う。大学卒業後、西表島の紅露工房にて作品制作を行う。2005年よりIsland Gallery勤務。2015年より彩色写真画家として活動開始。
プロフィール
会期
会 期 2016年6月3日[金]-12 日[日] 11:00-19:00
会 場 Island Gallery
東京都中央区京橋1-5-5 B1
03-3517-2125
入場無料 会期中無休
協 賛 マルマン株式会社 Canson Infinity
フランス菓子 エリティエ
アクセス
最後に
紗織さんはご自身の感情や感覚・感性などを形として表現することが本当にお好きな方です。お話しさせて頂いている際も作品を楽しまれて制作されていることが伝わってきます。そこがとても好きですね。
画廊・ギャラリー店長をお辞めになってしまうとお聞きした際に、寂しくなってしまった私はポストカードに御礼のメッセージを書きお渡ししたことがあります。(※筆者は心に響いた時にポストカードをお渡しすることがあります)今回の個展でお会いさせて頂いた際に、「私はスヌーピーのメッセージがとても嬉しくて今も大切にしています」とお伝えくださりました。私はそれが非常に幸せでした。
これからも唯一無比の紗織さんの世界観を楽しみにしています。