表現力が身に付く晴れ・曇り・雨の日の天気別の撮影技術
撮影日を記念日に
目次
鮮やかに撮れる青空が広がる晴れの日。柔らかい光を表現できる曇りの日。情緒豊かに撮影できる雨の日。例え晴れの日ではなくとも様々な表情の写真を撮ることができます。せっかくの撮影予定日が思い通りの天気とはならなくても大丈夫です。ご安心ください。天気を楽しく表現する気持ちがあれば撮影日を思い出の残る記念日にすることができます。ここでは、天候別の魅せる写真撮影テクニックについてご紹介します。
天気によって写真の印象を変えられる
同じ被写体を撮影してもその日の天候によって写真の印象は大きく変わります。いや、正しくは印象を変えることができます。あなたは表現者ですからこちらの言葉の方が正しいですね。同じ場所(定点)から継続的に撮ることを定点観測と言います。この撮影方法を取り入れると違いがよく分かります。貴重な撮影日を「天気が悪いから」と諦めることなく撮影に出かけてみてください。きっと新しい価値観・物事の見方と出会えるはずです。
1.晴れの日
晴れの日は光と影のコントラストが魅力的。パンチが効いた色鮮やかでメリハリのある表現として写すことができます。光が強ければコントラストが高くなり彩度も高まります。
1-1.Take a Walk / 遊歩
1-2.Comfortable Time / 心地好い時
1-3.Saikan (Purification Hall) / 神楽殿 (かぐらでん)
2.曇りの日
曇りの日はやわらかい表情にすることができます。晴れの日のように強い光が被写体に当たらないため、やさしい印象になるのです。情緒的に感じられるのも良いですね。
2-1.Hazy Weather in Spring / 花曇り
2-2.Hakone-jinja Shrine of the Morning Mist / 朝霧の箱根神社
2-3.Rainbow Bridge and Tokyo Tower / 潮風と
3.雨の日
雨の日は被写体をしっとりとした雰囲気に仕上げることができます。地面が雨に濡れているだけでも立体的な表現となります。晴れの日では見えない世界が広がっているのです。
3-1.Cherry Brossom Petals in the Rain / 雨桜
3-3.Shine of Rain / 雨の輝き
天気・天候別の撮影技術
- 光と影のメリハリが効いた色鮮やかで元気いっぱいの表現を目指す時は晴れの日に撮る。
- フォトジェニックでやさしく柔らかな仕上がりを求める時には曇りの日に撮る。
- 人と違った視点で被写体にしっとりとした描写を与えたい際には雨の日に撮る。
天気を味方につけると表現力が身に付く
晴れの日、曇りの日、雨の日。自然は様々な表情を私たちに見せてくれます。晴れの日だけではなく天候別の魅力に気付くと、あなたは自分の持つビジョンに自信を持つことができます。曇りの日や雨の日にしかできない撮影を楽しむことができるようになるのです。人の真似ばかりしている写真を見ても面白くありませんよね。感動する写真とはその人の魅力が込められた1枚だと考えます。自己表現力を高めるには、自分自身のグッとくる瞬間や情景に気付くことからはじまります。
信頼性の高い天気予報サイト
天気予報で今日は晴れると言っていたのに雨が降ってしまったり、今日は雨だと聞いていたのに局所的に晴れていたりすることってよくありますよね。天気予報はあくまで予報ですので完全ではありませんが下記2サイトが役立ちます。次の撮影予定場所の天気を知るためにご活用ください。
最後に
SNSを眺めていると「今日は雨の日だから撮影に行かない」といった人々が多いことが見受けられます。せっかくの撮影予定日が雨になってしまった気持ちは理解することができます。おそらく、残念に感じてしまう方の求める絵作りとは高彩度で高コントラストなのだろうと思います。すると、狙い通りには撮影できませんから諦めてしまいますよね。雨の日は濡れてしまいますしね。しかし、天気の特性を理解し自然と共に表現しようという意識を持つことができれば物事の見方を変えることができます。天候と重なり合ったあなただけのとっておきの1枚を楽しみにしていますね。