発表、「#東京25区」合同展に込めた写真家のたった1枚に対する想い
初写真展「#東京25区」に向けて
目次
たった1枚に対する想いを伝える力は、写真家として成長させる上で必要不可欠です。なぜなら、作品を手にとっていただける人は、簡単に撮影することができない様な1枚に対して重みや価値を見出したいからです。例え表面上は美しくても誰かの真似(コピー)をしたような作品は気にもとめられず、全く価値を生み出さない。
一方、写真家が1枚にかけた想いや深さを理解していただければ、作品を手にとってくださる人の興味をダイレクトに惹き付け、共感・共鳴し心で感じていただくことができます。そこで、本日は、私自身が日々、撮影を繰り返してゆくなかで大切なきっかけとなった1つの出来事をご紹介します。
きっかけは1通の丁寧なメールから
筆者には撮影した作品をすでに手に取ってくださっている大切な方がいます。その方は思慮深く温かい方ゆえ、購入されたことや私との関係性を他者にひけらかすようなこともせず、何事もなかったかのように接してくださいます。手にとってくださったお礼として、私は可愛らしいカードを選び、汚い字ですが心を込めてメッセージを届けました。作品が良かったのか、それともコミュニケーションを喜んでくださったのかわかりませんが、現在も変わらずご覧になってくださっています。私はそれがとても嬉しかったのです。
本当のファンと心でつながろう
もし、作品を手にとって失敗したと感じられていたら、その後のやり取りは無かっただろうと思います。なによりも、1 枚の写真に対する価値を認めていただけたことが本当に幸せでした。私には作品をワクワク・どきどき楽しんでくださる「特別」で「好きな方」ができたのです。自分には大切な方がいるのだと直に感じられたときから、撮影に対する気持ちに深さが増しました。
SNSでは、ただ単にコミュニケーションを取りたいだけの方もいますから、悩んでいたこともありますが、心でつながることができた本当のファンの方の気持ちや感覚に触れることで、自分は何をすべきかが胸にすっと感じることができました。とても感謝しています。
「自己鍛錬」と「顧客満足度」
筆者は特別で大切な方に決して、作品を手に取ってくださった事を恥じないよう、誇っていただけるよう、「自己鍛錬」と「顧客満足度」を高めたいと考えました。その結果、いくつかの国内・世界のコンテストで結果を出すことができました。そして、初写真展である「#東京25区」とつなげることができたのです。
作品に対する価値を高めることで、その方の「感覚」や「物事を見る力」は正しかったと証明してあげたかったのです。今はそれを行うことができて、ほっとしています。
見ているのは”ここ”
技術をひけらかしたいとか誰々と勝負したいとか、そんなのは全く考えていなくて、その方のように本当に作品を楽しんでいただける好きな方だけを想い撮影に時間を重ねてきました。それが、たった1 枚にかけた東京25 区に対する想いです。
まとめ
カメラや撮影は技術と感性の世界。なかなか思い通りにいかない段階の際は、他者への嫉妬や自分への情けなさを感じてしまうこともあるはずです。筆者もそのような時期や経験がありました。しかし、あなたの作品を大切に想ってくれる人がたった1人でもできることで、撮影意欲や表現に対するモチベーションを保つことができます。
- 自分自身を楽しみ、あなたを大切に感じてくださる人を想い撮影しよう。
- 誰かの真似(コピー)をしたような作品は気にもとめられない。自分を信じあなたを創ろう。
- 一歩ずつ歩んでゆくことによって、あなたには本当のファンが生まれます。
少しづつでも良いのです。写真の世界を楽しみながら進めてゆければ素敵ですね。