第52回 神奈川県美術展 / 神奈川県民ホールギャラリー展示会のお知らせ
新進作家の育成と美術文化の向上
目次
神奈川県美術展は今年で第52回を迎える県内最大規模の公募美術展です。美術活動の盛んな神奈川県において、昭和40年の創設以来、歴史と実績のある美術展として多くの方が応募されています。優れた美術作品を県民に紹介することによって、新人作家の育成と美術文化の向上を図るため、公募による美術展を開催しています。この度、筆者が撮影した「悠久情景」が入選し神奈川県民ホールギャラリーで展示会が行われる事になりました。
今年から全国公募
神奈川県美術展の入賞を契機に芸術家として活躍の場を広げる方も多いことから、新進芸術家の登竜門として高く評価されています。第52回の本年度より神奈川県民だけではなく更なる活性化と新たな展開を目指し、全国公募を開始されています。県内はもちろん全国から広く作品が集まったと思われます。
URL
募集部門
平面立体/工芸/書/写真(4部門)
審査員
【平面立体】
- 五十嵐 卓(損保ジャパン日本興亜美術館学芸課長)
- 野田裕示(多摩美術大学教授、洋画家)
- 橋 秀文(神奈川県立近代美術館 企画課長兼普及課長)
- 福士朋子(女子美術大学教授、美術家)
- 宮永愛子(美術家)
【工芸】
- 上原利丸(東京藝術大学准教授、染色家)
- 大村俊二(武蔵野美術大学教授、ガラス造形作家)
- 川口 淳(陶芸家)
- 笹山 央(多摩美術大学非常勤講師、工芸評論)
- 三好かがり(日本工芸会、漆芸家)
【書】
- 石川芳雲(日本書道学院長/漢字)
- 今江美登里(毎日書道展審査会員/詩文書)
- 桟敷東石(毎日書道展審査会員、全日本書道連盟評議員/かな)
- 西嶋慎一(書道評論)
- 西村東軒(日展会員、読売書法会常任理事/漢字)
【写真】
- 伊奈英次(東京綜合写真専門学校校長)
- 金村 修(写真家)
- 調 文明(写真史研究、写真批評)
- 関次和子(東京都写真美術館学芸員)
- 前田利昭(日本カメラ編集長)
応募の経緯
公募展やコンテストにおける写真の応募形態はデジタルデータとプリントの2種類です。なおかつ、応募料や出展費用が要・不要の2通りとなります。ここ暫くデータ応募が続きましたのでプリントで作品を表現し目利き能力の高い方に審査して頂きたいと考えていました。また、応募するだけでもお金がかかる場合には、それだけ一生懸命に写真やアートやクリエイティブに時間を費やしている方々が集まります。神奈川県美術展は今年度から全国応募に変わりました。そのような場所での経験を深めたいと考えていたゆえです。
会期
会 期 1期展 [平面立体] 平成28年8月31日(水曜日)から9月11日(日曜日)
2期展 [工芸・書・写真] 平成28年9月14日(水曜日)から25日(日曜日)
会 場 神奈川県民ホールギャラリー
神奈川県横浜市中区山下町3−1
045-662-5901
入場無料 午前10時から午後6時まで(両期とも最終日は午後2時まで)
アクセス
最後に
神奈川県美術展には3枚の作品を出展し、2014年の春に撮影した1枚の作品をお選び頂いた形となりました。写真に限らず自己表現は多くの人に見て頂くことによって、表現者として新しい気付きや学びを得ることができると考えます。
写真家には様々な方がいます。上位入賞したものしか記載するべきではないという方もいます。しかし、私にとっては全てが良い経験です。行動こそ意味があると考えます。公募展に10個応募した場合、10個全てで最高の結果を出すのは難しいですしね。今回はプリントに真剣に向き合えたのが良かったですね。
アートやクリエイティブに対し情熱を注ぐ方々が集まる中で、この1枚を多くの方にご覧頂けるのは嬉しく思います。優れた作品が集まる神奈川県美術展を通し、1人の写真家として楽しみながら審美眼を養いさらに成長してゆきたいなと思います。