写真愛好家がSNSで技術と評価を高める実体験済みの5ステップ
伝え・届けるために
目次
写真共有サイトでの数値や評価は、フォトグラファー・写真家なら頭を悩ませる部分です。想いを込めて撮影した写真なら数多くの人に見てもらいたいというのは当然です。あなたがソーシャルメディア型の写真家として時間を進めてゆくのなら、「人はどのような1枚に感動するのだろう」、「どんな写真なら他者との繋がりを強化できるだろう」など、その先を見据え1枚を撮影するのが有意義だからです。
そこで本日は、筆者が2011年から舞台としているGoogle+での事例に沿ってご紹介します。これを見れば、Google+に限らずFacebookや500pxなど写真共有サイトにおけるインターネット上での写真家としての立ち居振る舞いが分かるはずです。
STEP1.あなたの存在を知ってもらう
当然ながら、SNSでフォトグラファー・写真家として活動を初めても、何もアクションを起こさなければ友人やファンは増えていきません。従って、参加初期はある程度「外交」(他者の写真に+1やコメントをする)などをしないと、自分の写真を見てもらえません。
数値やコメントが多い人気者のユーザー達は、毎回入れ替わり立ち代り新規ユーザーが増えるため、どのような方が「+1」してくれているということは見てないはずです。Google+は+1してくれたフォロワーが50人しか表示されないシステムとなっています。それゆえ、まずはあなたが興味を抱く方に対しアクションをするのが重要です。+1よりもコメントを多くした方が親しくなりやすいですね。
その際には、プロフィール画像がとても大切な役割を果たします。+1やコメントを残すと拝見していただく可能性は上がりますから、あなたの魅力が最大限届けられる自身の写真にしておくのが良いでしょう。例えば、顔と一緒にカメラが写っていれば、写真に興味がある方だなと理解できますし、人は何度も見る顔は好意的に考えるようになります。
1回1時間会った営業マンよりも1日10分を6日かけて会った営業マンの方が好かれるというデータがあります。似顔絵やイラストでも同様の効果がありますので最初は現状持っているリソースを有効活用しSNSであなたの存在を多くの方に知って貰いましょう。
STEP2.継続的に写真を投稿する
SNSで継続的に写真を投稿して、同じフォトグラファー・写真家さんやファンから+1やコメントなどの反応を得られれば得られるほど、あなたの写真が多くの人に広まってゆきます。
Google+に限らず写真共有サイトの多くは参加初期にはある程度「外交」が必要ですが、本来の目的は写真を多くの方に楽しんでいただける舞台を築き上げることなのですから、外交に時間をかけるよりも、あなたが楽しみながら撮影したものを継続的に投稿している姿を見せてあげた方が共感・共鳴してくださる方やファンが増えていくはずです。
あなたが楽しみながら撮影している姿を見てもらいファンと頻繁にコミュニケーションをすることで、+1やコメントが集まり写真を楽しみにしてくれる人が増えてくるのです。ここはとても大切な部分なのですが、Google+やFacebookは写真共有サイトの一面性ではなくユーザーとのコミュニケーションを大事にしている多面性を備えたSNSでもありますから、写真だけではなく文章もあった方が、一般の方に向けてあなたの考えている事や気持ちを届けやすいはずです。
STEP3.写真投稿コミュニティでつながる
ほとんどの写真共有サイトにはユーザー同士のつながりを増やすためのコミュニティが備えられています。Flickr(フリッカー)や500pxならグループとなり、その他多くのサイトも変わりません。Google+なら風景・自然・花などの被写体や地域別に用意されており、どなたでも気軽に参加できます。
自分と同じ被写体や場所に興味や関心を持つ人の写真を眺めることは楽しいはずですし、最新ニュースやアイデアをすぐにシェアできます。一般公開のコミュニティで、たくさんの人とつながりましょう。なぜなら参加初期は自分からアクションを起こさないと存在を認識していただくことさえ難しい状況なのですから自らが率先して行動してゆくのが好ましいのです。
また、世界には素晴らしい撮影をする写真家さんがたくさんいますので刺激や勉強にもなるはずです。あなたが興味のあるトピックで一般公開のコミュニティを検索して参加すれば、興味・関心が同じ人をすぐに見つけることができます。
STEP4.オンラインだけではなくオフ会でつながる
Google+ではフォトグラファー・写真家さん達が集まるフォトウォーク(PW)というイベントが数多く開催されています。○○さんはSNS(ソーシャルメディア)で受ける印象は冷たい感じだったけれどお会いしてみると、とても良い人だったという気付きを得ることができます。おそらく、どのようなSNSでもこのような事はあるのではないでしょうか。
筆者はどうしてもお会いさせていただきたい尊敬する写真家さんや、私に対して個別にお会いしたいとアプローチしてくださる方には必ず時間をつくりお会いしてきました。40名くらいの方とお会いしてきましたが、やはり、インターネットだけではなく直接お会いしてみると良い方ばかりで、なおかつ同じ写真という共通の事柄でつながっている方達ゆえ、楽しい時間を過ごすことができました。
ただ、どのような場所も人間関係が一番面倒だと考えていたゆえ、写真を中心に進めてきた筆者は大人数のフォトウォークはあまり参加することはありませんでした。しかし、時間を重ねながら過ごしてみると、Google+の魅力はフォトウォークにあると言っても過言ではないかも知れません。Google+のフォトウォークは有意義です。是非、参加されてみてください。
STEP5.例え+1の数値が低くとも良い写真は良い
魅力的な写真を撮影するフォトグラファー・写真家さんでも数値が低いということはよくあります。なぜならSNSは写真共有サイトという一面性ではなく、その方自体の魅力や文章力や伝える力も同時に評価される場所でもあるからです。
それゆえ、最初は思い通りになかなかいかなく失敗を繰り返したとしても諦めず継続することが重要です。例え+1の数値が低くとも、その方の写真に対しての情熱があるかどうかなど見ている人は見ています。
筆者も数多くの失敗をしています。最初の頃にアップロードした写真は内緒で消しちゃったりしています。人は強い部分ばかりではないのです。+1の数値を高める為に一番優先順位の高い行動は良い写真を投稿し続けることですが、写真の世界に精通した人も真っ白な人も存在するGoogle+では腕試しや技術向上を考えても良い場所です。
たった1回の素晴らしい撮影ではフォロワーは移り気のためすぐにその他の場所へ移ってしまうことでしょう。しかし、カメラや撮影を楽しむことを第一とし、フォトグラファー・写真家として進めてゆけば、あなたならきっと良い未来が築けるだろうと思います。是非、楽しんでいただきたい。
最後に
実はSNSの数値というのはあまり意味がありません。なぜなら押すのは無料だからです。ゆえに幾ら数値が高まっても無意味という側面も備えています。実際にその写真を気に入り購入してくださるかどうかは別問題だからです。しかし、この「SNSで技術と評価を高める実体験済みの5ステップ」を活用すれば今以上に写真が楽しくなるはずです。ほんの少しでもお役立て頂ければ幸いです。