撮影シーンに合わせたデジタル一眼レフカメラの撮影モード
巡り会い
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納得できる1枚を求め続けて。デジタル一眼レフカメラはシャッターを押した瞬間にカメラが「この状況ならこう撮るべきだ」と自動で判断してくれます。撮影をはじめたばかりの方には手軽で重宝しますが、より先へ進んだ「魅せる写真撮影テクニック」を使うと今よりもっともっと、その1枚にあなたの想いを込めることができます。この記事では、撮影シーンに合わせたデジタル一眼レフカメラの撮影モードをご紹介します。
シチュエーションに合わせた撮影モード
オートモードではカメラが適正露出となるように、「絞り値(F値)」と「シャッター速度」をコントロールします。ただ、サポートしてくれるのは助かりますが、思ったような1枚にならないこともありますね。この他に使える撮影モードは大別すると5つです。「AV / A、TV / S、P、M、AUTO」モードがあります。それでは、どのようなシチュエーションの撮影に生かすことができるか、写真を例にチェックしていきましょう。
AV / A 絞り優先モード
- 「絞り値(F値)」を設定すると「シャッター速度」も連動して変えられる
- ピントの合う位置(被写界深度)をコントロールしボケやシャープさを決める
- ぼかしたり、くっきりさせたり、魅せ方をコントロールしながら明るさを調整
日本の桜「染井吉野(ソメイヨシノ)」をふんわりと清らかに表現
枝がやわらかく垂れる「しだれ桜の宴」をくっきり写す
TV / S シャッター速度優先モード
- 「シャッター速度」を設定すると「絞り値(F値)」も連動して変えられる
- 動く乗物やスポーツなど、動感のコントロールを表現
- 1/1000秒の「高速シャッター」や、30秒の「スローシャッター」などの描写が可能
滴り落ちる上部からの雨を「高速シャッター」で捉える
水量の多い「浄蓮の滝」の動きを止めダイナミックな印象に
P プログラムオート
- カメラが「絞り値(F値)」と「シャッター速度」を自動で設定
- 「ISO感度」の設定や「露出補正」などを行い撮影に意図を込めることもできる
- 旅先やスナップ撮影などの突発的なシャッターチャンスに強い
思いがけない朗らかなシャッターチャンスにはプログラムオートが頼もしい
リプレイされない予期せぬ貴重な瞬間は全自動でカメラを信頼
M マニュアルモード
- 任意で「絞り値(F値)」と「シャッター速度」のどちらも設定し自分好みの画づくり
- 適正露出から意図的に明るくする「ハイキー」や、暗くする「ローキー」の表現が可能
- 多彩な撮影表現はできるが撮影にフットワークが求められる場合は不利
刻々と変わる夕景に露出を固定し撮影意図を込める
絞り値(F値)とシャッター速度を調整し「長時間露光」で光の流れを演出
フルオートモード(全自動)とプログラオートの違い
デジタル一眼レフカメラには「フルオートモード(全自動)」と「プログラムオート」が搭載されています。フルオートモード(全自動)は露出、ピント位置、ホワイトバランス、ISO感度、フラッシュなどの発光を全てカメラが自動で行ってくれます。
まさに、撮影をはじめたばかりの、その瞬間を最大限楽しみたい方に最適なモードと言えます。プログラムオートは露出補正やホワイトバランス、ISO感度、フラッシュの発光などの表現の意図に合わせた設定を任意で含めることができます。
選ぶだけで美しく撮影できるシーンモード
オートモードと同じ操作感で撮影できるのが「シーンモード」です。シーンモードは選択するだけで、それぞれの場面に適した設定にしてくれるものです。シーンモードはカメラの機種によって大きく変わります。コンパクトデジタルカメラやエントリー機には被写体の種類に合わせ多く含まれています。
- ポートレートモード
- スポーツモード
- 風景モード
- 夜景モード
- マクロ(接写)モード etc…
シーンモードであればオートモードよりも被写体に合わせた最適な設定で撮影することができます。複雑な設定は必要無くシンプルに撮ることを楽しめるのです。
テクニックを駆使した1枚よりも、かけがえのない日常を写した1枚の方が心に残る
オートモードの卒業からの撮影モードの使い分け
設定する撮影モードによって操作方法や手順が変わります。初心者の方はまずはじめに、フルオートモード(全自動)とプログラオートで撮影する楽しみを抱くことができるようになるのが目標です。ここまで進められたらしめたものです。
次の段階としてシーンモードの描写に触れられてみてください。せっかく搭載されているなら使ってみなきゃもったいないですものね。
カメラの操作や設定に慣れてきたら、次に被写体に応じて使い分けていくのが良いですね。絞り優先モードでふんわりやくっきりと写す。シャッター速度優先モードで時間をコントロールし動感を表現する。マニュアルモードで適正露出を変更し自分色にするといった流れです。どれか好きなモードを1つ見つけて使い続けていくのもありです。
最後に
筆者も撮影をはじめたばかりの頃は、「一体どのような設定や撮影をすれば納得いく1枚が撮れるのか」と幾度となく四苦八苦した経験があります。愛犬と友人と一緒に車を走らせ、ああでもないこうでもないとバカにされながら笑い合いながら、撮影を繰り返していた時間を懐かしく思います。今では写真よりもその経験こそが、かけがえのない財産だったと思い返します。なにより体験することや撮ることを最大限楽しむことが一番です。是非、その場面を存分に味わってください。
飯嶋克典
こんばんは。報告です。
このサイトを共有させて頂きました。
昨日「下町デルタぶら散歩」と云う
コミュニティーのプチオフ会が初めて有りました。初対面でも親しく成るのに時間不要。その中で二見さんの素敵作品の話が有りもっと知って貰いたくて共有しコミュニティーに紹介しました。
Masahiko Futami
飯嶋様。いつも真摯にご対応してくださり心嬉しく思っております。ほんの少しでもお役立て頂けていれば幸いです。ありがとうございます。